最近はコロナの影響もあり企業はWebに力を入れつつありますよね。そして「IT補助金」や「企業持続化給付金」などの国の制度を使ってホームページの作成やリニューアル、Eコマースサイトの構築などをお考えになる企業が多いです。
しかし、残念なことに「つくりっぱサイト」で何もビジネスに貢献できないという悲惨な結果が待っている場合が多いです。例え1/3負担で済むとしても、100万円かかったとして33万円も負担しなければなりませんので。。慎重に考えますよね。
Web会社は沢山あるので、どの会社にお願いするべきか迷うと思います。この記事を読むことで「しまった!こんなはずでは・・」ということが起こらない様にWeb解析士の観点からお伝え致します。もちろん「素人でも見破れる制作会社のレベル」で詳しく解説します。
制作実績サイトにおいてアクセス統計がとられているか
タイトルをご覧になって??と思った方・・ここが一番重要なポイントです。特に販売サイトを作成する予定がある、会社の商品や技術のPRを積極的に行い、受注増を行いたいという企業の方は対象になります。
ウエブサイトのアクセス統計ってなに?
「ウエブサイト(ホームページ)に訪れるユーザーの詳細情報」のことです。
()内に分かりやすく、お店での考え方を記述しました。
- アクセスされたページの数(1ページ1品目として、品物を何点みたのか)
- ウェブサイトを訪問したユーザーの数(何人来店したのか)
- 1ユーザーがWebサイトに訪問した回数(1人が何回リピートして来店しているのか)
- 1セッションでサイトに滞在した時間の平均(どのくらいの時間の間その店にいたのか)
- 1ページのみ見て離脱したユーザーの割合(1品目をみて店から出た人の割合)
ウェブサイトへ訪問してきた方のこれらの情報を把握することができます。今人気の品物はどれなのか?今日お客さんは何人来店してどのくらい売上が上がったのかもわかりますよね。
アクセス統計を取る目的は?
ウエブのアクセス統計を取る目的は以下にあります。先ほどお店の例題を記述しましたのでなんとなくお分かりになると思います。
サイトの現状把握
「ユーザーの詳細情報」「どうやってサイトへ来たか」などのデータを分析することで、サイトに訪れるユーザー像を可視化や、行動把握が可能となります。
ユーザーの閲覧時間が短いページや、離脱状況を把握することで、課題ポイントを特定。課題を明確化することで、効率的にサイトを改善し、成約数を増やします。
施策・立案・実行の検証
何らかの立案(改善案)を導き出し施策を打った時に、どれくらい効果が出ているかを検証します。ウエブサイトの運営にはPDCAを実施することは必須になってきます。施策に効果があったのかを判断する基準となるため、アクセス解析は必須です。
お店に例えるとすれば、この商品は売れるからもっと目立つ場所に置く、棚の目線で置く、等の施策を実行し本当に売れたのかを検証し、売れていないならば次なる配置を考える。そのためには、商品の売り上げデータをきちんと記録することと一緒です。
簡単に!!設定されているか確認する方法
難しいコードが沢山書かれていても、ちょっとした文字列検索を行えば、簡単に分かります。
- googletagmanager
- UA-
- G-
- ブラウザでページを表示する
- ページ上でWindowsの場合右クリック(ctrl+U)、Macの場合option+クリック
- ページのソースを表示
- ctrl+f(文字列検索を行う)
- 検索窓に上記3つの英スペルを入力する(英数半角)
- 文字列が検索できれば、いくつ使用されているかがわかる
スクリーンショットでは、「googletagmanager」と入力しました。一致する文字列があるとハイライトされます。
上記3つを入力していずれかの文字列が検索されれば、アクセス統計のコードが仕込まれています。これは「トラッキングコード」というものです。
<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics --> <script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-1234567-1"> </script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-1234567-1'); </script>
90%以上はこの判定方法は有効だと思いますが、たまにGoogleアナリティクス以外のアクセスコードを使用しているWeb会社があることです。今回はアクセス統計コードについては詳しく解説いたしませんが、上記3つのスペルで検索してみてください。
HTMLのコードが正しくかかれているか?
少し難しい言葉が出てきて???と思ったかもしれませんが、分かりやすく説明します。「HTML」とは文書構造を表す言語(プログラム)です。ホームページの裏側で機能しています。この文書構造が正しくなければ、Googleなどの検索エンジンからの検索で検索されないという現象が起きます。
タイトル(タグ)はきちんと書かれているか
ページのタイトルを指しています。確認方法は簡単で、ブラウザでホームページを表示すれば分かります。スクリーンショットは実在するある企業のホームページです。
ピンクの矢印が指しているところが「ホームページのタイトル部分」です。スクリーンショットでは「トップページ」と表示されていますね。さてどこの会社なんでしょうか?いくつか有名企業のサイトをみてください。「トップページ」のみ表示される会社は、ないです。会社名がズバリ入っているはず。最低でも、「○○でお困りなら○○○株式会社|トップページ」などです。教科書のサンプルサイトではないのですから(近年の教科書にもそう書いてありません)ありえません。
あるサイトでタイトルを全てリライトしたら3か月後には、狙ったキーワードで検索で順位3位になりました!!それほど重要なのです。このようなタイトルを適当につけている業者は避けるのが最善です。また「タイトルを変更してください」とお願いしても受け付けてくれないか、追加料金を請求されることでしょう。
見出しタグは適度に使用されているか
見出しタグとは、本の見出しの様なものです。これがついているかついていないかにより検索されるかどうかに影響してしまいます。<h1><h2><h3><h4><h5><h6>というタグがあります。数字の小さいものほど大きな見出しとなります。
手順としては、
- ブラウザでページを表示する
- ページ上でWindowsの場合右クリック(ctrl+U)、Macの場合option+クリック
- ページのソースを表示
- ctrl+f(文字列検索を行う)
- 検索窓に上記<h1 <h2 <h3 と順番に入力(※英数半角)
- 文字列が検索できればOKです。
※解説スクリーンショットでは<h2を入力してみましたが0/0となりました。同様に<h3、<h4と入力しました。見出しタグが使用されていないという結果です。HTMLの構造を無視してただ項目を並べているサイトだということですね。
SEO(Search Engine Optimization) の略であり、検索エンジン最適化を意味します。SEO対策を簡単に言うとGoogleやYahoo!などの検索エンジン上で、Webサイト / ページを検索結果の上位に表示させ、検索流入を増やすことを目的で対策することを言います。
見出しタグがないということは、SEO対策を放棄していると言えます。最低限の知識がそのWEB制作会社にないということです。
プラットフォームがWeb会社の経営するサイトである場合要注意
Web会社に「商品を販売したい」という相談をしたら、「私達が経営しているサイト(ポータルサイト)上で販売可能です。」という回答があったら要注意です。当然月額料金がかかります。そして待っているのは「売れない」という事実です。なぜならば下記に示す通りです。
ポータルWebサイトのアクセス数が重要です
アクセスのないサイトの下にいる限り大きなアクセスは見込めません。お店で例えると、都会で人の出入りが多いモールで販売するのと、児島の商店街で販売するのでは圧倒的に違いますよね。
何人出入りが有ったのかを知る方法(ポータルサイトのアクセス数)を簡単に調べる方法があります。
シミラーウェブ(Similarweb)です。検索窓にポータルサイトのURLを入力すれば、簡単におよそのアクセス数を見ることが出来ます。合計訪問数が< 50K(5万)以下の場合詳細データが表示されません。この場合、商品が売れることはまずないでしょう。
特に地方特化のWebサイトであればあるほど、ご自身のWebサイトを訪問する人数が減ります。地方限定で他県の方への情報配信が必要でない場合は、いいのかもしれません(地元で有名なサイトである場合に限る)
検索者の流れを想像(検索キーワードを想像してみよう)
また、ポータルサイトの特性上その地方特有のキーワード(有名な場所、食べ物)で検索してくる可能性が高いです。そのキーワードでご自身の会社やお店に人が流れる仕組みがあれば有効ですが、多くの場合Webバナーが沢山置いてあるような場所の一角に置かれてしまいますので、大量アクセスは見込めません。そして地方特産品とはかけ離れたことを行っている場合、ほぼ月のアクセスは「0」です。
ホームページも格安でつくれるので…カモられる
多くの場合営業マンがこんなことを言ってきます。「ホームページも作りませんか?」相場として7万円~15万円ほどでプランが用意されていますが、絶対このような話にはのらない方が賢明です。安く作成できるのは、「テンプレート」があるからです。写真と文章さえあればだれでもつくれる仕組みが出来ているので簡単に作成できます。そして、少しの更新の依頼をしても1万円~2万円別請求されます。月額の更新料や年間更新料契約もありますので注意してください。
こういった格安のプランである場合、粗末なものが多いです。少なくてもお店や会社のオリジナル性はなくなりますので注意してください。
まとめ
必要なデーターをそろえて親身になって施策を立ててくれる、そんな会社をお選びになってください。会社でWeb戦略を行うとすれば、PDCAによる更新作業は必須です。
Webページを上手く活用すれば営業マンを何人も雇っていることと同じになります。しかも24時間働いてくれます。
- Web制作会社の制作実績は必ずチェックすること
- 見積もりは最低でも3社とること
- IT補助金を使う場合、国で認められたIT導入支援事業者・ITツールを使用すること
少し手間ですが、記述した手順でちょっと調査すれば、Web会社のレベルを知ることができますので是非行動におこしてください。
例えば、30万円あったとして、ご自身でECサイトを無料で簡単に作成できます。そしてLPを3万円程投資してあとは、広告費として1日1000円程リスティング広告運用してみてください。その方が絶対売れると思いますよ!!
もしご不安であれば、私にご相談ください。
ご連絡お待ちしております。お問い合わせは「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
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