企画書なんって書いたことないから書き方が分からない。時間かかりそうだな。なんていつまでも頭をかかえる必要なんてありませんよ。最後に実例サンプルを公開しているので、テンプレにしてももちろんOKですよ。
最近は企画営業の方はもちろん、現場の改善提案なんかで「企画書」を書かなければならないケースって増えてますよね。特に会社の売上が減ったり、自分の所属する部の売上が落ちたりしたとき必ず書け!っていわれますよね。おっと・・自ら書く方もいらっしゃいますか。
この記事では、そんな方のために、超簡単な企画書作成の手順と、最後に僕が書いた企画書を公開するので、参考にしてお書きになってくださいね。
ところで企画書ってどうかけばいいの
企画書の書き方必須5つのポイント
すくなくても下記5項目について記述しないと、何のための企画書なのか明確にできません。しっかりと明記する必要があります。逆に言えばこれだけはっきりさせておけばいいです。
1.現状分析・現状把握
現状分析・現状把握は、「企画アイデアを実際に行う必要があること」を裏付けをするために行います。改善型で攻める場合現状の問題点を洗い出す必要があります。その時出来れば、例えば、現状の売上額とか生産量だとか数字で表現するのが望ましいです。感じるという点ではなかなか説得力のある企画書が書けないからです。
また外部要因、内部環境などの因果関係を整理して示す必要があります。
ここで、役に立つフレームワークは、別記事で紹介した「SWOT分析」です。
SWOT分析については
2.企画の目的・全体像
現状分析・現状把握によって問題点の中から、解決すべき課題を選び出し、どのように改善していき、どのような状態を目指すのかを示します。必ず企画の目的と企画ゴールを明らかにしておくことが必要ですね!
3.企画の具体的な内容
企画の目的を踏まえて、どのターゲットに、サービス・製品をどのようなコンセプトで訴求していくのかを示します。
簡単にいうと「誰に」「何を」ですね。
4.スケジュール
簡単なスケジュールで構いません。3、6か月でとりあえずどこまでやるのか明確にしておいたほうがいいですね。あまりぎちぎちな計画を立てると、思わぬトラブルにより計画が大幅変更になってしまうことがありますので、少し余裕を持った方がいいです。
5.収支予測計画(予算など)
企画を実行するためにどの位・程度の予算が必要なのか、回収がある場合はどの部分でいつできるのかを明記します。
但し、あまり予算を緻密に計算しすぎると、結構時間がかかってしまいますので、どんぶり勘定でもかまいません。(ただし度が過ぎるのは注意が必要です)
企画は5W2Hで考える
大学や専門学校、今では高校の授業でも取り入れられている「ビジネス実務」とか、「ビジネスマナー講習」などで必ずでてきますよね。「5W1H」という言葉が。
今更ですが、復習のつもりで
- 何を(what)
- 誰が(Who)
- いつ(When)
- どこで(Where)
- なぜ(Why)
- どのように(How)
実は、企画書を組み立てる場合でも、同じ要素で考える必要があります。ただ少し違うのは、企画立案の場合は「実現する」ということがついてきますから、5W1Hに「いくらで?(How much)」という要素が追加されて「5W2H」ということになります。最近では6W2Hなんて言葉もありますが、項目がひとつ増えるので今回は割愛しますね。
企画立案の一般的な手順
アイデアや改善案についてこの5W2Hの1つひとつ考えていけば、企画として積み上げていくことができます。難しいなとか、あまり深く考えないで出来るだけ最初はシンプルに考えていくことがコツですよ。
実施内容<何を(What)>をはっきりと
アイデアを磨き上げるためにいろいろ調査していくわけですが、不確かだったなぁと思う部分も明確になってきます。最悪、この企画って大丈夫かな?って心配になるかもしれません。でも決して<何をしたい>したいのかだけはアイデアをしっかり固めることが重要です。私も調査していくにしたがって、「結局ムリなんじゃね」と思うことはありますが、<何をしたい>はぶれない方が良いと思います。
<誰が・誰に>を明確にする
つづいて、「誰が」という要素について決める必要がありますが、同時に「誰に」という要素も合わせて考えていく必要があります。
実施する側、利用者(ユーザー)ということになると思いますが、これを確定することにより「どのように」実施するかを考える際に役立ってきます。
<なぜ(Why)>実施したいのか
企画の中で「実施内容」とならんで大事なのは、「狙い」「目的」と同一な意味の「なぜ実行しなければならないのか?」という要素です。
企画するべき理由が、「ただ儲かりたい!」という金儲けのだけの理由では、当然ユーザーに受け入れられるということはあり得ません。そこにはユーザーにとってメリットや魅力が必要です。
例えば、「このサービスを使うと~の悩みが解決することができます」そして「こうなります」ということです。
ビジネスとして展開する場合、儲けるという考え方や目的は基本的なことかもしれません。なので普通に儲けたいのであればある意味「なぜ」という理由のなかで、わざわざ記述する必要はありません。
儲けたい!ということを記述するよりも、実施する内容が世の中にどのように貢献できるのか、社会的にどのような意味をもっているのか、ユーザーにどのような価値があるのか、実施する意味などを明確に記述するほうが大切だと思います。
<どのように(How to)>実施するのか
ここまで、考えてくると、ターゲットとするユーザーもビジネスを行う側も決まり、「なにを」「なんのために」実施するのかが明確になってきたと思います。あとは、「どのように」すればこの企画が成功するのかを考えます。
例えば、
- 新しく創ったサービスをどのように世の中に広めていくか(PR方法)
- 製造方法やサービスの実施方法(運営方法)
などです。
ここで決める実施方法は、準備期間や費用のかかり方に左右されてきます。展開する場所などにも影響がでる場合もあります。
ほかから資金を調達して事業をする場合を選ぶ時です。そのように企画することは自由ですが、あてもなく外部資金の調達に期待しても、それがうまくいかなければ、その企画は没になってしまします。
私自信の経験の中に、「IT補助金」を使っての事業改善という企画を考えていましたが、調べていくうちに「対象となりにくい」事例なので「没」ということがありました。(というか、IT補助金を利用しない業務改善はしない!と経営者に言われたからですが)
<どこで(Where)>実現できるか
ここでいう「どこで」とは、商品ならばどこで作るか(製造体制)、あるいはどこで売るのか(ネット、実店舗)、サービスならば、それをどこで運営するのか(運営体制)のことです。
店舗など拠点を設けるような場合では、「どこで」が企画する上で大変重要な事柄になってきます。実施する内容や想定したユーザー郡をよく検討して、効果的な「どこで」を決める必要があります。交通の便が悪いとか、ターゲットユーザーが住んでいない土地に出店しても企画は成功しませんからね。
<いくらで(How much)>できるかどうか資産する
実施したい内容について、企画通りに進めると「いくらぐらいの初期費用」がかかり、立ち上げるとどれくらいのランニングコストがかかるのかを検討してください。もちろん概算です。初期費用が膨大にかかる企画になると実現へのハードルが高くなるのは仕方がないことです。
いざ企画が始まってしまえば、収入が生まれるはずなので、ランニングコストを軽減してくれます。そういった点からも、「いくらで」できそうか前記した2つの点は試算してみてくださいね。
<いつ(When)>行うのか決める
これでやっと最後になります。時間的なことを決めておきましょう。資金調達の時期、商品やサービスの開始時期、運営を開始する時期など主な点について、記述します。企画タイミングを逃さないように。
企画書を書くときは何のツールがいいの
そうですね。迷うとこですが、僕はワードかPowerPoint使います。今回は1枚企画書で全て書きたかったので、ワードを使いました。もちろんPowerPointでも可能です。ご自身の使いやすいツールがいいと思います。powerPointの方がPDFにもJPEGにも即変換できるし、なんといってもレイアウトが比較的自由にできますのでおすすめですよ。
実際の企画書の例
さて、長くなりましたが、上記の事をふまえて実際の僕の作った企画書をご覧いただければ幸いです。
最初にお伝えしたのですが「SWOT」分析で、
という問題を解決する為の企画の一つです。ワードA3設定にて記述しました。
Webコース地域企画書まとめ
企画書には以下の項目が最低限必要でしたね。
- 現状分析・現状把握
- 企画の目的・全体像
- 企画の具体的な内容
- スケジュール
- 収支予測計画(予算など)
まずは、現状分析からですね。「SWOT分析」をしてからだと比較的書きやすいと思いますよ。パソコンの前で固まってる方、たまにはアナログでペンと紙に箇条書きで書いてはいかがですか。
この記事を参考にして是非、説得力のある企画書を作成してくださいね。
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