いきなり入社して2日でSWOT分析をしろ!と言われました。中途採用でこの歳なら仕方ないかもしれませんね。
みなさん、そんな時まず何から始めますか?いきなり言われたら困っちゃいますよね。
そこで、簡単に出来る方法を伝授しますよ。記事の最後に完成品がありますので、参考にして書いてみてくださいね!事例をみてしまうのが一番早道で時間短縮できますよ!
自己分析にも使えると言われるSWOT分析この記事を見ながらもちろんできると思います。
確かウェブ解析士の上級講座でもやったので少し知識がありましたが、思い出して記述してみました。
僕は、業務2日ぐらい実際に体験してみて、モノの流れ、人の作業を中心に観察していました。行動やモノの流れを観察するのも重要なことですよ。それこそ生きたネタになります。
SWOT分析ってなんだ?と思う方、この記事をお読みになればお分かりになりますよ。
SWOT分析ってなんだ
SWOT分析(-ぶんせき、英: SWOT analysis、SWOT matrix)とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人の事業上の競合やプロジェクト計画などに関係する脅威について、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つである。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/SWOT%E5%88%86%E6%9E%90
ああ~なんだかよくわかりませんね(笑)ここでちょっと整理しますね。
- S:強み(Strengths)
- W:弱み(Weaknesses)
- O:機会(Opportunity)
- T:脅威(Threat)
この強みと弱みという内部環境と、機会と脅威という外部環境を分析すれば、経営判断を間違えない、客観的な自社または自部門の競争力の分析ができ、正しい戦略が立てられるというわけです。
内部環境とは
自社でコントロールできる部分のことを指しています。例えば、営業力ある(なし)、ブランド力がある(なし)、幅広い業務を扱っているなど、人物金情報に関する資源を指します。
このうち競争力があるプラス要素になるものは、「強み」逆に競争力がないものが「弱み」ということになります。
外部環境とは
自社でコントロールできない要因を指します。例えば、最近ですと「コロナウイルスによる影響」、「少子化問題」「高齢化問題」など自社の努力では改善できない点を要因として上げます。
そのうちの「機会」とは自社にとって追い風となる要因であり、逆風となる要因を「脅威」として上げればよいのです。
例えば、申請すれば国や市、町から補助金が得られるものなどですね!
SWOT分析の行う手順
では、実際にSWOT分析をする手順をご紹介しますね。基本としてはまず、次の2つのポイントを押さえながら行っていく方法がよいと思います。
まず外部環境分析をおこなってみる
機会と脅威の外部環境分析をまずおこなってみます。これが一番わかりやすいです。
意識することは以下の点です。
- 自社を取り巻く環境に変化はないか
- それはどの様な変化か
- その変化にたいしてどんな対応をしているのか(自社、他社)
自己分析で言えば、家の取り巻く環境ってのもありますかね。例えば自分専用の部屋がなくうるさいとか、兄弟が沢山いるとか、壁が薄くて声がつつぬけとか。近所がうるさいなど、現状自分では解決できない問題です。
内部環境分析をおこなってみる
競合の変化の対応に対する自社の強みと弱みを洗い出します。自社に対しては採点が甘くなる傾向が高いので、客観的視点で(第三者目線)でみることが必要かと思います。自己分析でいえば、長所、短所、今までの職務で行ってきたことっていうところが当てはまると思います。
実際に僕が2日で行ったSWOT分析-具体的な例(小売業)
小売業という分類ですが実際は卸業者で、主に飲食店、旅館に厨房用品、厨房消耗品を供給している6年目の会社。数年前従業員の不正行為があり、信用ガタ落ち。しかしその信用も徐々に回復。従業員数は3名で、社長以下、アルバイトで2人。業務の大半は配達業務。売上は月300万円~500万円位。利益率はおよそ売上の25%から30%。1月~2月はとても暇。
外部環境分析(機会)
コロナの影響で、国から事業再生補助金、IT補助金など補助金を活用した事業を展開できる可能性がある。
外部環境分析(脅威)
- コロナの影響による飲食店・旅館離れ
- 仕入れ先の値上げ、倒産
- 大型店、チェーン店の進出
内部環境分析(弱み(BAD)・強み(GOOD))
企業戦略を立てる
大まかな分析が出来たところから、次に戦略を立てていきます。
- 積極的戦略
- 改善戦略
- 差別化戦略
- 防御・撤退
以上の手順を踏んで下記の様な図が完成しました。
完成したSWOT分析図(小売店:卸業)
色々記述しましたが、下記表を参照して記述してみてくださいね!
あ、気づいていませんでしたが、この表クロスSWOT分析になってました。下記が追加になっている項目です。
- 積極的戦略
- 改善戦略
- 差別化戦略
- 防御・撤退
SWOT分析を行った結果以下が不足している(改善して行かなければならない)点がみつかりましたね!
- 販売経路の拡大(Eコマースサイトの見直し含む)
- 業務の標準化
- 国の補助金の有効的活用
今回実際にPowerPointでこの表を書くにあたって2時間程で記述することができました。
どちらかといえば、デザイン(配色)になやみました(笑)
以上が結果ですが、残念ながら現状の仕事と収入で良いとの結論で改善には至りませんでした。いくらSWOT分析を行ったところで、経営者がその気にならなければ時間の無駄になりますね。
経営者のやる気・改善意欲がなければただの紙
現状社員は合計で3人なので、LINEのグループ機能で十分情報伝達ができる。
取引先ごと値段が違うのは、社長に確認するか、過去の納入実績をみて、納品伝票を参照して作成すればできる。
販売経路の拡大は、車で配達できる範囲ならいいが、ネット販売は送料がかかるので、儲からない。
以上が経営者のご意見でした。とどめに、「IT補助金を国からGETすると5年間ほど実績報告をしなければならない」ということで却下となりました。
客先からの、注文で「トイレットペーパー厚い方1箱」なんて言われても、知っている人しか発注もできないし、当然品番もわからない。
それを改善して工数削減を狙った企画を少し考えていたのですが。
私がこの時点で考えていたのは、
- 得意先マスターの作成
- 品番・品名マスター作成
- 客先別単価マスター作成
- 仕入先マスターの作成
- 受注ファイルの作成
- 在庫数ファイルの作成
などをまず作成し、月ごとに「売上実績・販売予測」を出し管理したい!というのが目的でした。このあたり明確にされると困るのですかね。経営者の感だだけでこの仕事をしても、絶対なにか抜ける、そんなはずではなかったという点が見つかるはずですけどね。
そして注文もLineで受ける。これに似たシステムが実は存在したのです。有料版だと月1980円という驚きの安さでした。業務を整理しながら無料版で試してみるのも可能でしたのに。とても残念に思いました。
まとめ
結果は最悪でしたが、良かった点は、その会社の業務にどっぷりつかる前に、客観的に会社の情報を自分の目でそして自分の感じた事を書けたことがよかったと思います。
この次にやることは・・・これをもとにした企画書ですよね。
企画書の書き方については、また次の機会にします。
あ、記事できましたのでこちらを参照してください。
SWOT分析せよ!と言われたら、上記表を参考にして記述すれば、時短で作成できますよ!!
是非参考にしてみてくださいね!
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